アウト9ホール、イン9ホール、パー3とパー5が各4ホールずつで、パー4の10ホールがゴルフ場の基本構成であるのは誰でもご存知だろう。しかし、「なぜ18ホールなのか?」となると即答に困ってしまうはずだ。
ゴルフ史家の摂津茂和氏「ゴルフ史話」(ベースボール・マガジン社)によると、最初のゴルフ規則といわれる「13ケ条ルール」を草案した英国最古のゴルフクラブ・リースで、1744年に公式シルバー・クラブ競技が行われ、その時は5ホールを3回プレーする15ホールが競技のホール数と定められた。
当時の英国ではゴルフ場によって、ホール数がまちまちで3,5,6,7,12,13,25ホールと19世紀になるまでホール数に関する一定の基準はなかった。評論家の三田村昌行鳳氏はこういう。「昔のゴルフ競技は今のようなストロークプレーではなく、1ホールごとのマッチプレーでした。ホール数がコースごとに違っても勝負がついたのです。」
18ホールの先駆けはセントアンドルーズGCとみられている。当初は12ホールでスタートし、早い時期にダブルグリーンを採用して22ホールに拡張。ところが、競技を行う上で1ラウンド22ホールでは決着をつけるに短く、2ラウンド44ホールでは多過ぎると、まるで“帯に短くタスキに長し”の声がメンバーから上がり、64年に4ホールを潰して18ホールに改修したという記録がる。2度回って36ホールになるわけだ。
また、1834年に国王ウィリアム4世からセントアンドルーズに「ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ(R&A)」の称号と、ゴルフ統括権が与えられ、ゴルフ界の模範となった。つまりは「セントアンドルーズが18ホールだったから18ホールが基準になった」のだ。
それでも60年の第」1回から12回まで全英オープンゴルフが行われたプレストウィックGC(スコットランド)は12ホール(3799ヤード)を3ラウンドする36ホールで行われるなど19世紀中ごろまでは、」まだホール数がマチマチだったようだ。プレストウィックは87年の全英オープン開催に合わせ、前年の86年に18ホールに改造した。これで、一気に「ゴルフ場=18ホール」の流れが加速したという。
歴史を紐解くこともゴルフの奥深さや楽しさを感じるひとつだ。