同じ鮭でも、川を上ってくるのはサケ、焼いた切り身はシャケ。同じ魚なのに呼び方が違う。どっちが正しいのか?
広辞苑によるとサケはアイヌ語で、“夏の食べ物”を意味する「サキペ」が語源で、シャケはサケの転とある。つまり、正しくは「サケ」で、シャケはなまりのようなもの。
鮭の缶詰などを取り扱うマルハニチロの広報担当者も言う。「商品名も社内での呼び方もすべて“サケ”です。たまに文書などでシャケとあると、気になって直してしまいます。」
ただし、「シャケ」という言い方も一般的に定着している。シャケ弁はサケ弁ではおかしい。シャケのおにぎりと言った方が、なんとなくおいしそうだ。
NHK放送文化研究所の調査によると、サケが44%に対してシャケが56%と、シャケと言う方が多い。また、同研究所の分析では生き物=サケ、食べ物=シャケと使い分けているのではないかというが、さもありなん。
関東地方の方言ともいわれるが、北海道から九州まで、シャケと呼ぶ地域は所々ある。酒と区別するためという説もあるが、定かではない。
いずれにせよ、生活上はサケとシャケ、どちらをつかっても問題なさそうだ。