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「打つ」ことを忘れた横峯さくら

 国内最高峰の「日本女子オープン」。横峯さくらは、手を伸ばせば届くところにあった優勝カップを逃してしまった。プレーオフの1ホール目。ラインに迷い、バーディーパットをショート………。まさに、悔やみきれない「1打」だった。これも、心のスキと反省しきりのさくら。逃がした魚は大きかったが、この経験を糧に、賞金女王を狙いにいく。

 手を伸ばせば届くところにあった優勝……。最終日はショット、パットとも調子が良かっただけに本当に悔しい。最後の最後に、悔いの残る1打……。それが天国と地獄の分かれ目でした。
 首位に並ぶ通算11アンダーでホールアウトした時点では、自分がすべきことをして、しかもいいゴルフができたことへの満足感が強かった。中でも「決めればプレーオフの可能性がある。」と、最終18番のバーディーパットはカップ1個分曲がる4mのスライスライン。思い切って強く真っすぐと決めて沈め、大ギャラリーの前で最高の締めくくりをすることができたからでした。
 同じ18番を使って行われたプレーオフ1ホール目。パーでは負けだと思っていました。宋さんが第2打をピン下にピタリとつけたのを見て、9Iでの第2打はそのボールの内側に落ちて、ピン左3mに。ほぼ同じ距離でしたが、競技委員の判断で私が先に打つことになりました。
 打ち出しは右傾斜で、カップ際は左傾斜の難しいスネークライン。右に曲がるスライスが強いと読んだ私と、逆にフックが強いと読んだキャディーのジョンで意見が割れました。
最後は私がスライスアドレスしたものの、フックにも見えてきて、テークバックする瞬間まで迷ってしまいました。そして一番大事なことを忘れていた。ボールは、最後に左に切れてカップの左手前10cmに外れました。
 1対1のマッチプレー。先に入れれば相手にプレッシャーをかけられる。少なくとも、その気迫で最低限、カップまでは届かせなければならなかった。なのに、ラインに迷い、正規の18ではできた一番肝心な「打つ」ことを忘れていました。これで気が楽になった宋さんは、ジャストタッチのバーディー。湧き上がる後悔が頭の中を渦巻き、その後はしばらく頭の中が真っ白でした。
 でも、私は断言できます。sのときの私では勝てなかった。技術ではなく、心にスキがあったから。いま、もっと強くなりたいと思っています。
     横峯さくら「さくら戦記―女王への道」より     

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2009年10月09日 00:04に投稿されたエントリーのページです。

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