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年金官僚の逆襲を許すな②ー6兆円の資金流用

長妻 年金問題を追求するきっかけは、岩瀬さんが平成13年から「週間現代」誌上で連載した厚生省に巣食う年金官僚の堕落と腐敗を追及する記事でした。年金不安が社会問題化するはるか前に、関心を持ったのは何故だったんですか。
岩瀬 連載を始める3年ほど前に、東洋信託銀行のOBで,今は函館大学客員教授の磯村元史氏から「今日本の年金制度は大変な事態に直面している。早くなんとかしなければ」と聞かされたのがきっかけでした。その表情は憂いに満ちていて、語り口も真剣だったために、本格的に調査してみようとおもったのです。それまでは、年金についての予備知識など、ほとんどないも同然でした。
長妻 そのお二人が今回、総務省に設置された「年金業務・社会保険庁監視等委員会」の委員になった。政府に取り込まれないよう、情報隠しに風穴を開けて下さい。岩瀬さんの一連の年金批判がなければ、年金保険料用した大規模年金保養基地「グ リーンピア」の問題も、実態が明らかにはならなかったんですからね。
岩瀬 最初、膨大な年金関連の資料いくら読み込んでも、全然理解できなかったんです。 数ケ月経って、ようやく気付いたのが、これはわざと理解できないような仕組みにしているんだ、ということでした。
 従来の年金議論は、高齢者への年金「給付」と現役世代の保険料「負担」の関係性だけで語られていたのですが、一番肝心なことが欠けていた。それは、年金官僚たちが我々の老後を支える年金を、いいように食いものにしているということです。
長妻 グリーンピア問題に関していえば、年金資産をグリーンピアの団体に融資して、一定期間が過ぎれば金利を乗せた金額を年金資金に返済している制度だ、と誰もが思っていた。事実、私もそうでした。ところが実態はまったく違ったわけです。
岩瀬 ええ、私自身驚きました。それをつきとめることができたのは、二つのデータベースを独自に作成したことにあるのです。
 一つは、『社会保険関係者名録』という現役・OBを合わせた年金官僚7500人分の人名録を基にしたもの。もう一つは、厚生年金と国民年金を合わせた「年金特別会計」過去40年分でした。前者なら氏名、生年月日、天下り先である勤務先をひたすらパソコンに打ち込む。後者だと、予算書と決算書の約400項目を物件費、人件費、補助金などに大区分しながら、入力と集計を繰り返した。
 作業途中ではどんな結果が出てくるかは想像もつかなかった。ですが、完成してみると、前者からは2500人近い天下り年金官僚の存在が一目瞭然となったし、後者をつぶさにみていくと、保険料流用の実態が浮かび上がってきた。
長妻 60年間で約6兆円という巨額の保険料が、天下り団体に流れるなど年金の支給以外に使われてしまった。

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2007年08月16日 01:38に投稿されたエントリーのページです。

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