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アンチエイジングの時代4ー「サイボーグ市民」の誕生

 現在の技術開発のペースが続けば、今後五十年以内に人工知能・ナノテク・遺伝子工学で武装した新たな人類が誕生すると予想されている。この新人類はまさに“サイボーグ市民”とも呼ぶべきもので、五感や認識力が「鉄腕アトム」のように強化されている。感情や記憶も自由にコントロールでき、
肉体機能も脳の働きも全てコンピュータと連動するようになる。
 アメリカのトリニティ大学で保健衛生学を教えるジェームズ・ヒューズ博士は、様々な先端技術を取り込んだ次世代人類が“ポスト・ヒューマン”という形で登場する「サイボーグ市民社会」を提唱する。彼は次のように語る。「サイボーグ市民は、これまで人類の行動を制限してきた肉体的・精神的限界を突破することで、全く新しい自由を手に入れることになる。個人は自らの肉体や自由を支配する権利を持つ。互いにそのような権利を尊重しあうことで、人類社会は“第三の道”と呼ばれる民主的なトランス・ヒューマニズムの社会へ移行する。」彼は人種差別や個人の能力格差を超越するには、全人類をサイボーグ化するのがベストだという考えをもっている。勿論その前提には、このような先端技術が人間の生命にとって安全であるということが欠かせない条件になる。
 オックスフォード大学の哲学者、ニック・ボストローム氏もトランス・ヒューマニズムの熱心な支持者である。彼はこう熱く語る。「我々人類は遅かれ早かれポストヒューマンと呼ばれる、全く新しい生命体
に進化する道をたどるだろう。人間と科学技術の融合が進めば、人類はこれまでの生命とは全く違う領域に立ち入ることになる。その究極のゴールは、死を克服して永遠の命を獲得することだ。」
 このトランス・ヒューマニズムの考えに疑念を持ち、真っ向うから反対するオピニオンリーダーも少なくない。しかし賛否はわかれても、アンチエイジングの研究は、日夜、進んでいる。ヒトの老化現象に関する研究を長年続けてきているイリノイ大学のジェイ・オルシャンスキー教授は「もはや老化は、これまで考えられていたように、防ぎようがない自然現象ではない。さまざまな科学的知識を総動員するこ
とで、人類は今まで以上に健康でかつ長生きできる環境が整ってきたことを証明できる」と語っている。
 ハーバード大学で長寿研究プログラムに携わるポール・ホッジ博士も、次のような賛同の言葉を送った。「多くの人々が百五十歳の誕生日を健康な状態で祝う日が、間もなくやってくるだろう」

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2007年04月04日 21:09に投稿されたエントリーのページです。

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